今日もセミナーネタですが、セミナー(等)講師を副業でやっている俺の立場で気付いたことを少し述べていきますよ。
「内容が入ってこない」しゃべり方
結構多いのが、資料をそのまま読み上げている系の人。これね、気持ちはわかるんです。限られた時間の中で伝えるべきことを全部伝えないといけないので、台本を用意してあれもこれも喋らないといけない。そしてその台本代わりに資料をそのまま読み上げてしまう。
残念ながらこういう喋り方だと内容が入ってこないんです。いわゆる「自分の言葉で話していない」から。その理由が心理的なものなのかなど少し深堀してみたいところではありますが*1、とにかく退屈でつまらない。
かと言って今どきのYouTuberだったりテレビ(情報バラエティー番組)みたいな話し方がいいのか、というとそれも違っていて、面白ければそれでいい、というものでもない。ためになる話を飽きさせずに聞いてもらう、という「技術」が必要なんですよ。
間の取り方や緩急のつけ方、俺自身の中でもまだ体系化されていないので整理していきたいところだったりするんですが*2、結構難しいです。さすがに今回参加したセミナーで何人かは「あ、この人上手だなぁ」と思う人たちはいたけど、ほとんどの人たちが読み上げて終わりって感じだったかな。
しゃべりの「上手さ」とは
有り体に言って喋りが上手い人は聞いている側にとって時間の経過がすごく短く感じるはず。そういう経験っていっぱいあると思うんですがね。それこそYouTubeを例にしてもいいんだけど、10分の動画を長く感じるYouTuberと短く感じるYouTuberっていると思うんです。
テクニカルに言えば先に述べたような話なんだけど、実際には「こうすべき」というテクニックだけで上手になれるわけじゃないんですわ。逆にそのテクニックを感じさせないほうが上手に見えるはず。
文章にすると伝わらないのだけれど、30分間ぱっと聞くと淡々と話をしているだけの人が多数いるわけ。なんだけど、淡々と話していても上手だな、と感じる人は、テクニック的な分析をすればきちんと技術を使っているんです。でもそう感じさせず、淡々と話をしながら引き込んでいく。逆もしかり。テクニックを使ってるな、というのがバレバレな人もいたりして、逆に間が悪い印象の人も多い*3。
人前で話すということ自体、慣れだとも思うし、そもそもテクニックってそのまま使うんじゃなくて「自分のモノ」にできなければ意味ないと思っていてね。だから俺も機会があれば練習をしていたりするんですわ。
上手くしゃべるための秘訣
これは根性論でもなんでもなく、「慣れ」が大きな要素を占めると思ってます。よく知らない人の前で話をするなんて誰だって緊張するんですわ。俺だってそう*4。でもその緊張は場数=経験が多ければ多いほどすぐに解けるんです。だからまずは慣れることが大前提。
でも、喋ることが本業でないけれど人前で話さなければいけない、という人のほうが圧倒的多数なんですよね。そこで「自主練習」ですよ。一人で部屋にこもって、ビデオに自分の喋りを録画して、それを繰り返す。録画したのを見て悪い点を直しながら改善していく。
悪い点を見つけたら、それをテクニックを使って改善できるのであればトライしてみる。難しそうだったら別の方法で克服する。そんな感じでしょうかね。普段の俺がだいたいそんな感じ。
知識を自分のモノにできるか
講師も受講者もそうなんだけど、最終的に得られた知識(昨日の話で言えばコストをかけて得たモノ)をただの知識としてストックするのではなく、きちんと「自分のモノ」にできるかがカギになってくるんだよね。